ミネラルの働き
ミネラルは、栄養素として必要量は微量でも、とても大切な働きをしています。ミネラルが不足すると、カラダがうまく動かず、調子が出ないこともしばしば。良質なミネラルを上手に摂って、健康な生活を送りましょう。
ミネラルって何?
ミネラルは、糖質や脂質、タンパク質、ビタミン、食物繊維に並ぶ六大栄養素のひとつで、「無機質」とも呼ばれています。カルシウムやマグネシウムなどがよく知られています。
骨や歯を形成したり、神経の伝達に関わったり、細胞の働きをスムーズにするなど、私たちの身体の臓器や組織を円滑に働かせるために必要です。
ミネラルが不足すると、身体に様々な不調が現れてきますが、摂りすぎた場合にも、過敏症や中毒を起こすものもあります。
ミネラルの種類
人間の身体に必要とされるミネラルは16種類とされていて、これを必須ミネラルと呼びます。
人体に含まれる量によって、主要ミネラル7種類と微量ミネラル9種類に分けられています。
【主要ミネラル】(7種類)
カルシウム・リン・カリウム・硫黄・塩素・ナトリウム・マグネシウム
【微量ミネラル】(9種類)
鉄・亜鉛・銅・マンガン・クロム・ヨウ素・セレン・モリブデン・コバルト
「代謝」って何?
代謝は、体外から取り入れた栄養素を分解し、吸収された栄養素を身体の必要な物質に再合成する事です。
一言で「代謝」といっても、基礎代謝や新陳代謝、エネルギー代謝など様々な代謝があります。
免疫の細胞達も常に新陳代謝を繰り返して新しく入れ替わっています。
しかもその細胞達が働きやすい環境も必要で、その働きの場は血液ですから血液が綺麗でなければなりません。
更に、免疫細胞同士で連絡を取り合う連絡物質(サイトカイン等)も円滑に行き渡らなければなりません。そのためにも様々な代謝が円滑にならなければ血液が本来の働きを持てなくなります。
代謝には「酵素」が働いている
代謝(体内で栄養素を分解・合成すること)に関わる基本物質は酵素です。体内でつくられるは酵素は、大きく分けて、「消化酵素」と「代謝酵素」に分けられます。1日の中で身体がつくることができる酵素の量は決まっているので、病気をして身体を修復する必要がある場合は、代謝酵素が働き、消化酵素の働きが弱くなります。風邪をひいた時に食欲がなくなるのは身体の自然な反応と言えます。
そして、酵素の働きをサポートして、分解・合成を円滑に進める役割を担っているのがミネラルやビタミンなどの「補酵素」です。
酵素を助ける「補酵素」=ミネラル・ビタミン
ミネラルはビタミンと力を合わせて「補酵素」というアシスト役をします。ミネラルが不足すると代謝が滞り、体内の機能を十分に発揮できない状態になります。
手軽に代謝を高める方法は、体温を上げるような運動(気持ちよく汗をかく程度)や入浴です。昔から湯治場で長期療養する習慣があるのも理に適っていると言えます。岩盤浴も良いのですが、ともかく多量の発汗は大切な水分とミネラルを失うので、こまめに補給し続ける事が大切です。代謝力が上がれば上がるほど、補酵素の必要量は上がるので補給量を増やさなければなりません。
ミネラルやビタミンは体内で合成することができないため、100%外部補給です。