
健康効果
古くから「りんごがあれば医者いらず」「りんごが赤くなると医者が青くなる」といわれています。
品種も多く、皮が赤いものから薄い黄色や黄緑色のものなど、さまざまです。
栄養成分では、食物繊維が豊富です。
水溶性のペクチンと不溶性のリグニン、セルロースなどが含まれています。
これらの食物繊維には整腸作用があり、便秘・下痢のどちらの場合もおなかを整える働きがあります。
また、コレステロールを下げたり、血糖値の急上昇を抑える作用もあり、生活習慣病が気になる人におすすめです。
食物繊維は皮にも多いので、皮ごと食べるようにしましょう。
皮の赤い色素成分はアントシアンで、日光に当たると増えます。
抗酸化作用があり、ビタミンCとともに体内の活性酸素の害を抑え、老化防止に役立ちます。
果肉には、フラボノイドのカテキンやプロシアニジンなど、抗酸化物質が含まれています。
ほかに、血圧降下を助けるカリウム、美肌や免疫力アップに欠かせないビタミンCもとれます。
りんごの酸味は、リンゴ酸やクエン酸によるもの。
さわやかな香りには食欲増進の効果が期待できます。
熟したりんごには、芯に“蜜”と呼ばれる部分があるものもあります。
ソルビトールという糖アルコールの一種で、天然の甘み成分です。
蜜があるりんごは香りや甘みが強いのですが、蜜そのものはさほど甘くありません。
皮をむかずに生で食べる
りんごが持つ健康や美容に良い成分の多くは実ではなく皮に含まれています。
皮付きのりんごと皮をむいたりんごをそれぞれ比較した場合、皮の量がそこまで多くないのにもかかわらず、栄養素によっては倍以上に増えるものもあるくらいです。
とくに腸内環境を整える働きのあるペクチンは皮に多く含まれているので、お腹の調子が気になる方はりんごの皮も一緒に食べましょう。