健康効果
古くから「りんごがあれば医者いらず」「りんごが赤くなると医者が青くなる」といわれています。

これほどまでにりんごが健康に良いといわれているのは、エピカテキンやケルセチンといった数多くの
ポリフェノールが含まれているためです。

ポリフェノールには抗酸化作用があることが知られており、体が酸化するのを防いでくれます。
体の酸化は「サビ」と例えられることもあるように、疲労とも関係している他、体にとって
いいものではありません。
ですが、りんごにはクエン酸も含まれているため疲労回復にもぴったりです。

またりんごには、水溶性食物繊維であるペクチンも豊富に含まれています。
ペクチンは水分をふくむとドロッとしたジェル状になる性質を持つため、
便をやわらかくする働きがあることで有名です。

またペクチンは腸内細菌が生活しやすい環境を整える働きもあることから、腸内環境が気になる方
にも嬉しい効果があります。ペクチンのこれらの働きにより、便秘にアプローチが可能です。

またペクチンは消化吸収を助けてくれたり、胃粘膜を守ってくれたりする働きもあるので、
風邪のときに食べるのもおすすめです!

ダイエット効果
りんごはダイエットの強い味方です。りんご1個あたり約140kcalほどしかないので、おやつをりんごに
変えるだけでもカロリー摂取量を減らせます。またある研究結果によると、BMIが25以上の女性に1日3回
りんごを食べてもらったところ、体重が減少したことがわかっています。

ダイエット中といえば便秘に悩む女性も多いと思いますが、りんごには水溶性食物繊維のペクチンが
含まれていることから、腸内環境が気になる方にも良いとされています。

また、ペクチンは、コレステロールの値にも影響することがわかっています。
コレステロールのうち悪玉と呼ばれているLDLコレステロールの値を低下させ、逆に善玉
と呼ばれているHDLコレステロールの値を増やしてくれるのです。

皮をむかずに生で食べる
りんごが持つ健康や美容に良い成分の多くは実ではなく皮に含まれています。
皮付きのりんごと皮をむいたりんごをそれぞれ比較した場合、皮の量がそこまで
多くないのにもかかわらず、栄養素によっては倍以上に増えるものもあるくらいです。

とくに腸内環境を整える働きのあるペクチンは皮に多く含まれているので、お腹の調子が
気になる方はりんごの皮も一緒に食べましょう。