ブルーベリー

「目に良い」 フルーツとしてすっかり定着したブルーベリーですが、もともとブルーベリーはアメリカ大陸に自生しており、アメリカ先住民の生活には欠かすことのできない果物でした。20世紀の初めより、アメリカ、カナダ原産の種類から品種改良が始められ、 今日では世界の温帯圏で広く栽培される果樹になっています。

ブルーベリーはツツジ科スノキ属の落葉低木で、 スズランによく似た白や薄いピンク色の可愛い花を咲かせます。 果実は1~1.5cmほどの濃い青紫色で、 極早生から晩生品種まであり、 6月から9月まで収穫できます。

皮に付いてる白い粉は新鮮さの証

取れたての新鮮な実には、 皮の表面にうっすらと白い粉が付いてます。ブルーベリーやプラム、キュウリなどが自ら作り出す物質でブルーム (果粉) と呼ばれています。

水分の蒸発を防ぎ、 おいしさを守ります。もちろん食べても問題はありません。
冷蔵庫で保存する場合は洗わないでブルームのついたまま保存します。

世界には約150種類以上のブルーベリーがあり、種類は大きく分けて主に冷涼地向きのハイブッシュ系と主に暖かい地域から寒い地域まで広い地域に向くラビットアイ系の二つが代表種です。 他に野生のローブッシュ系の3つの種類があります。

野生種は15~40cmという低木でしたが、 現代のブルーベリーは、高さが1.5~3mほどになります。 栽培や手入れが簡単なブルーベリーはガーデニング植物としても人気があります。

主な効果

 ブルーベリーの実にはビタミンA・C・E、 β-カロテン、 葉酸、アミノ酸、食物繊維、強い抗酸化作用のエラグ酸、ポリフェノールのアントシアニンなどが豊富に入っています。

ブルーベリーの紫の色素のアントシアニンは、免疫力を向上させる効果があるとされ、動脈硬化などの生活習慣病の予防や改善などの効果も期待されています。 またアントシアニンにはコラーゲンを合成する働きがあるといわれ、傷の回復、 再生を早め、 筋肉をリラックスさせる効果があります。また抗酸化作用で花粉症予防やアンチエイジング、 疲れ目の回復にも効果があるといわれています。

皮ごと食べるブルーベリーは食物繊維も豊富で、整腸作用があり、腸内に存在する善玉菌を活発化させる働きがあるとされます。

エラグ酸は、美白効果や細胞の老化を抑制する効果があるとされ注目されている成分です。