いちごの栽培が始まったのは18世紀のオランダで、日本へ伝わったのは江戸時代末期、
オランダ船によってもたらされたと言われています。この頃のいちごは観賞用で、
現在流通しているようないちごが一般的に食べられるようになったのは戦後からです。
いちごの赤い部分は果実ではなく、花托が発達した花の一部。種のように見えるつぶつぶの部分が果実なのです!
イチゴに含まれる栄養
ビタミンC
ビタミンCはコラーゲンの合成にかかわるビタミンで、ストレスから体を守る働きをします。活性酸素を除去する抗酸化作用があり、動脈硬化の予防にも効果があります。また、皮膚のシミやしわを防ぎ、傷や炎症の治りをよくする効果もあります。さらに、粘膜を強くして健康に保つ効果があることから風邪予防の効果も期待できます。水溶性のビタミンで熱に弱い性質があるので、生で食べるとより効果的に摂取できます。
葉酸
ビタミンB群の一種である葉酸は赤血球を作り、食べたものをエネルギーに変えるのを
助ける役割があります。また、DNAを正常に作る材料にもなります。特に妊婦さんは赤ちゃん
の成長に必要な栄養素なので、積極的に摂取する必要があります。
ペクチン
いちごには食物繊維の一種であるペクチンも豊富に含まれています。
血糖値の急な上昇を防ぎ、コレステロール値を下げる働きがあります。
また、腸内環境を整えて生活習慣病の予防、改善にも効果が期待できます。
アントシアニン
ポリフェノールの一種で強い抗酸化作用があります。
青紫色の色素の成分で、ブルーベリーやなす、紫キャベツ、黒豆、赤ワインなどにも含まれています。
光の刺激を目から脳に伝えるロドプシンの合成を促す働きがあり、目が疲れる・ぼやけるといった症状を
予防、改善する効果が期待できます。
キシリトール
キシリトールは糖アルコールの一種で、砂糖と同じくらいの甘さがありますが、
カロリーが低いことが特徴です。キシリトールは虫歯菌に取り入れられても酸を
発生しないという特徴があり、唾液の分泌を促す効果や歯の再石灰化を促進する効果も。
さらに、虫歯の原因になるミュータンス菌の増殖を防ぐ効果もあり、虫歯予防に効果が期待できます。