松葉は中国では古くから薬効が認知され、仙人が長寿の秘薬として食していたと伝えられています。中国の最古の薬物書『神農本草経』には「五臓を整え、久しく服すると身が軽くなり、年を取らず長生きできる」と記されています。
現在では松葉の効能が科学的に分析され、葉緑素、樹脂、酵素、鉄分、ビタミンK・A・Cなどが含まれていると発表されています。葉緑素は動物の血液中にあるヘモグロビン(血色素)と構造が似て、血液を作り浄化する作用があるとされてます。また傷を治す働きもあり、外傷の治療ばかりでなく、胃潰瘍や歯槽膿漏にも効果的とされています。
精油は松ヤニに多く含まれている成分で、この中に含まれている不飽和脂肪酸はコレステロール除去の働きをします。
またビタミンKは老化防止によく、Aは目や皮膚によいです。Cは貧血に対し優れた作用があり、鉄分が貧血予防によいのは周知の通りです。
その他、赤松にはアミノ酸が豊富に含まれており、人間の体で十分な量を合成できず食品から摂取しなければならないとされる9種類の必須アミノ酸のうち7種類を摂ることができます。
松葉は強壮作用もあり、不老長寿の妙薬とされています。中国では松葉茶が認知症予防によいとして愛飲されたり、不眠症にもよいとするファンが多く、まさに松葉は万病によく、神秘的な薬効あり…として、これを不老と結びつける多く信者もみられ、注目すべき食材といえます。