実は柚子の仲間にあらず
この鬼柚子、名前に「柚子」と付いていますが、実は柚子の仲間ではなく、文旦(ぶんたん)の亜種です。大きさの割に軽いのですが、これは表皮と果肉の間にかなり厚く白い綿状のものが詰まっていて果肉が小さいからです。香りは柚子というよりは、グレープフルーツのような感じがします。

鬼ゆずは縁起物
獅子や鬼が邪気を祓うからとか、実が大きいことから実入りが大きいなど縁起物として人気があります。

効能
*ペクチン
ペクチンは水溶性の食物繊維である。これには整腸作用があり、下痢や便秘を予防する効果や血液中のコレステロールを減らし動脈硬化や心筋梗塞、糖尿病の予防にも効果があるといわれています。

*ビタミンC
ビタミンCはコラーゲンの生成を助けて血管や筋肉を丈夫にする働き、貧血や食欲不振の予防、美肌効果があります。

*クエン酸
クエン酸は、疲労回復の原因である乳酸を分解し、筋肉痛や肩こり、疲労回復効果が期待できます。

*ヘスペリジン
表皮と果肉の間にはかなり厚く白い綿が詰まっていますが、この白い部分には「ヘスペリジン」
という柑橘類に多く含まれているポリフェノールの一種がたくさん含まれています。「ヘスペリジン」は、血流改善、新陳代謝の促進という健康効果があるので、外皮とこの大量にある白い部分も美味しく食べましょう。