しょうが

しょうがは、独特の風味と辛みがあり、冷え性の改善やのどの痛みの緩和に効果があり古くから親しまれています。
何種類もの生理機能成分を持ち、様々な薬効があるとして、料理や漢方、お菓子などに幅広く利用されています。しょうがの特徴は、しょうが特有の強い辛味とさわやかな香りですが、この2つに優れた薬効があります。
しょうがの辛み成分としてジンゲロン・ショウガオールなどがあります。
また、しょうがの皮のすぐ下にある細い管には、精油が含まれています。
この精油には400種類以上もの香りの成分が含まれており、様々な働きをします。

冷え症を改善する効果

しょうがに含まれる香り成分ガラノラクトン、辛み成分ジンゲロールは血管に届き、冷えなどで細くなった血管を拡張させる働きがあります。
その結果、血液の流れが良くなり、血行不良による冷え性や体のこわばり、肩こりなども改善できます。
血流が良くなると血液がきれいになり、発汗や排尿、排便が促され余分なものが排出されやすくなる効果もあります。
また、しょうがを加熱すると、ジンゲロールの一部がショウガオールという熱をつくり出す働きをもつ成分に変化します。
体を温めることで関節の痛みを和らげることができます。膝や腰などの関節の痛みは、体の冷えが原因で起こる場合が多いため、しょうがの体を温める働きがつらい関節の痛みを緩和する効果が期待できます。

殺菌効果

しょうがに含まれるジンゲロン・ショウガオールには、殺菌効果があることが明らかになっています。
寿司や刺身にガリが添えられるのは、一緒に食べることで魚の臭みを消すだけでなく、食中毒を予防するためです。

胃を健康に保つ効果

しょうがは胃腸の内壁の血行を良くし、胃腸の働きを活発にして食べ物の消化吸収を高めます。
また、しょうがにはジンジベインというたんぱく質を分解する酵素も含まれており胃腸の負担を軽減してくれる働きもあります。
しょうがの辛味成分ジンゲロン・ショウガオールには、胃酸の分泌を促進して消化吸収をととのえ、内臓の働きを活発にし、食欲を増進させる効果があります。

コレステロール値、血圧を低下させる効果

しょうがの辛み成分ジンゲロンには、脂肪の燃焼を促進する効果があります。
しょうがを摂取した後に30分程度のウォーキングなどの有酸素運動をすると血行が促進される効果とジンゲロンによる脂肪の燃焼を促進する効果が合わさり、脂肪の燃焼が加速されます。
冷えの改善やメタボリックシンドロームの予防や改善にも役立ちます。
また、しょうがには血中の中性脂肪や悪玉(LDL)コレステロールが増えすぎたり、善玉(HDL)コレステロールが少なくなりすぎることを予防、改善する効果もあります。

アンチエイジング効果

ショウガオールやジンゲロールには抗酸化作用があり、活性酸素を除去する効果があるといわれています。
体内で必要以上に活性酸素がつくられると細胞が正常に再生できなくなり、老化や病気の原因になってしまいます。
しょうがの抗酸化作用によって老化防止効果が期待できます。