ローズマリー

ローズマリーは、地中海沿岸地方が原産の常緑低木で、高さは80~180cm位になります。とても強い植物なので、地中海地方だけでなく、世界中で栽培されています。
ラテン語で「海のしずく」という意味の言葉に由来があり、花期は5月~6月。青色の花を咲かせることが由来です。一説には、白い花だったローズマリーの木に、聖母マリアが青いマントをかけ、花が青くなったと言われていて、「マリア様のバラ」とも言われています。
また、エジプトではファラオの墓で小枝を焚いて捧げたとされていたり、ギリシャやローマでは『愛』や『誠実』の象徴とされ、結婚式で花冠にも使用されたと言われています。

若返りのハーブと呼ばれるローズマリー

14世紀頃、ハンガリーの王妃エリザベスは病を患っていました。痛風や脳卒中の後遺症による麻痺があり、症状を改善するためにローズマリーを漬けた水を使用し処方したところ、健康になり若返ったという逸話です。
その水は「ハンガリアンウォーター」と呼ばれ、外用薬として使用した王妃はみるみる回復し若さをとり戻したことから、若返りの妙薬としても有名になりました。
70歳を過ぎても美しかった王妃は50歳も年下の王子からプロポーズされたという話もあります。
普段お料理などでよく目にするローズマリーですが、若返りのハーブと言われるだけでなく、脳を活性化させると言われていたり、精神を安定させるなど様々な効果があると言われています。

ローズマリーの効果

記憶力を高める効果

ローズマリーの香りを嗅ぐことによって、集中力や記憶力が高まるとされています。
また、ローズマリーやレモンバーム、シソなどの植物には、「ロスマリン酸」が多く含まれており、この成分にはアルツハイマーの予防にも効果的とされています。

注意力や集中力を高め、精神を安定させる効果

ローズマリーの香りのもとは、葉や茎に含まれる精油成分です。この香りには、頭をすっきりさせ、注意力や集中力を高める働きがあります。その他にも、気分をはれやかにして精神を安定させ、神経系の調和をとる働きもあるため、うつ病の予防にも繋がると期待されています

老化を防ぐ効果

ローズマリー葉から得られるジテルペンは酸化物の生成や脂質過酸化も抑制する働きがあります。また、カルノシン酸は酸化的ストレスから生物組織を保護するという働きがあり、体のサビつきや動脈硬化を予防する効果が期待されています。

体調を整える効果

ローズマリーのジオスミンというフラボノイド類の成分は、弱った血管を強くし、体の血行を促進することで代謝を良くしてくれます。また、ローズマリーには、胆汁の分泌促進作用があり、食欲不振や消化不良に有効で体調を整えてくれます。

リウマチや関節炎の症状を緩和する効果

ローズマリーの抽出液を塗り、痛み止めとして使用されています。湿布や塗り薬として用いられることが多く、リウマチや神経痛の痛みを抑えることにも役立つと言われています。

肌を引き締める効果

ローズマリーは化粧品としても肌の毛穴を引き締める効果があります。
収れん作用で毛穴をひきしめ炎症を抑えてくれます。特に、脂性肌の方のケアに向いているといわれています。